2012/05/19

早起きは三時間の得

Mt. Fuji
国立天文台天文情報センター暦計算室 によると今日の南中時間は11:37、日の出は4:33、日の入りが18:42 らしい。

昨今、注目を集めているエネルギーの問題だとか、日本の「うつ状態」の人の出現率、米国の3倍に、とかなぜ早く寝たほうがいいのか?--知らないと損かも・・とかいうまとめ記事を読んでいたら、、皆がすこし朝型にずらすだけで、エネルギーの問題で良い影響を出せたり(※)、鬱病なりあるいは運動不足による肥満なりを減らせたり、あるいは通勤電車の混雑を減らせたりするんじゃないかと思ったのでした。

では、なぜそうならないかと考えたとき、自分が思うには、まあこれは社会のコンセンサスがそうさせているんだなあ、と思ったわけですが、ではそのコンセンサスがどこからやって来ているのか、と考えたとき、JR とかによる通勤時間帯が社会に与えている影響というのは見逃せないのではないか、と思い始めました。

何を言いたいかというと、そもそも太陽のエネルギーをもっとも効率的に使いたいのであれば、日の入り前に電車が動き始めて日の入り後に電車が終わる、というサイクルがもっとも妥当であると考えられるにもかかわらず、そうはなっていないという点に、社会が改善するべき点があるのではないかと思うのです。

試しに、吉祥寺-新宿間の始発と終電を調べてみると、吉祥寺発04:34 → 新宿着04:53、新宿発01:01 → 吉祥寺着01:18 であった。この観点からいうと、電車が稼働しているのは04:34から01:18の間であり、時間数では20時間44分であったと言えるが、先ほどの議論の観点からこの、電車の稼働時間帯、を理想的な稼働時間帯にずらすとすれば南中時間を中心に20時間44分を配置すれば良いのではないかと思うのです。これで計算すると、南中時刻の11:37から、(20時間44分 ÷ 2 である)10時間22分を引き算して、01:15が始発開始時間とし、逆に終電は21:59 にする、という話である。

現在の実際の始発・終電の時間、04:34-01:18 からすると、01:15-21:59 は3時間19分もずれており、いつもより10分早く起きるだけでも辛い、と考えている人々にとっては地獄の苦しみ以外の何者でもないとは思いますが、まあそれは何十年か掛けて徐々に時間をずらして行くような事も出来るでしょうし、サマータイムの議論が存在する事からも、こういった朝の時間帯を有効に活用する、という需要自体が無いわけではないと思います。

ではなぜそういう朝型社会が実現に至らないか、と考えると、やはり通勤システムがそうなっているためであると私には思われ、ではどうすればそれを解消する事が出来るか、と考えたとき、もはやこれは国家レベルで取り組んで行くしかない課題であると考え、政治の力でJR なり運送業者へ働きかける、ということしかないのではないかという思いに至ったのでした。

と、一方的に書いたものの、結局自分が最近朝起きられるようになったので、他人の事などお構いなくこんなことを妄想していて、人間て自分勝手だなぁと朝から反省しております。
書いておきながらいい加減なもんだと思っているものの、なにはともあれ、ヒマな政治屋さんはどうかこのアイデアを馬鹿な考えだと切り捨てないで、試しに検討して頂けないかと思いつつ、こんな長文書いてたら朝から遅刻しそうになって焦っているのでした・・。

※ 太陽光発電は日中しか発電出来ないが、社会の人々の日中の活動時間帯が増えれば、そのエネルギーを蓄電する事無く利用可能である。それにそもそも、エネルギー効率が気になるのなら、明るい日中に部屋の電気を付ける必要は無い、という観点からの連想です。夏なんかは逆に冷房需要が増えるのではないか、という議論はさておく事にするとして。まあ個人的にはスペイン人に倣って、暑い夏はシエスタで乗り切る習慣が導入されてほしいものだと考えておりますが・・。